安全装備は保険会社をつぶす

 

自動車保険というのは、車の運転中に起こった事故などの損害などを補償する保険です。
自動車保険に加入している人間からすれば、非常にありがたいことなのですが、損害保険会社にしてみれば、常にひやひやしていることでしょう。
なぜなら交通事故など毎日たくさん起きており、その事故を起こした人間がどこの自動車保険に加入しているのかによって、損害保険会社として大きなマイナスになってしまうからです。
そういった時の保険金を支払うために顧客から多額の保険料を払ってもらっているわけですが、安全運転一筋で一度も事故を起こしたことがないという方と、年に何回も事故を起こすような人で同じ保険料というのも不公平なものです。
同じ保険料を払って何回も保険金を得ている人と一度も得ていない人が生まれるからです。
要は安全な人は安く、事故ばかり起こしている人は保険料を高くするというのが公平な金額なのです。

 

ただ難しいのが何を持って安全な人、危険な人と判別するのでしょうか。

 

よく使われているのがノンフリート等級といういわゆるドライバーの成績表みたいなもので、無事故でいれば毎年その等級が上がり、保険料が安くなるという仕組みになっています。
それからゴールド免許、これは違反をしていないということの裏付けであって、違反をしない人は事故も起こさないという考えからゴールド免許を持っている人も保険料が安くなります。
それから最近の車では当たり前になっているエアバッグや横滑り防止装置などもついていれば事故を回避したり、死亡事故に至るものが怪我だけで済むことになり、保険金を支払わずに済んだり、金額が安くなるということで、保険料が安くなるような設定になっています。
このようにドライバーの資質と乗っている車の安全性によって同じ補償内容でも保険料が全く違うということなのです。
そこで疑問が・・・最近あちこちの自動車メーカーでしきりに開発している安全装置というもの、例えば日産であればエマージェンシーブレーキ、スバルであればEyeSight、スズキでいえばレーダーブレーキサポートといういわゆる自動ブレーキシステムや車線逸脱防止装置など、これが付いていたらさぞかし保険料も安くなることでしょう。
なぜなら、前の車に追突してしまうところを自動ブレーキで止めてしまったり、ペダルの踏み間違いでコンビニに突っ込んでしまうところ、それを抑えてしまうのですから、事故を起こす頻度はかなり少なくなると思うのです。
しかし、現在の自動車保険には安全装備割引なるものがありません。
ということは安全な車でも保険料が安くならないということなのです。

 

後々はこういったことにも対応していくことになるとは思いますが、現時点では明確なものが存在しないのです。
なぜないのか、それは簡単です。
保険料をこれ以上安くできないからです。
アメリカのある団体では安全装備は損害保険会社をつぶす可能性があるといっていますが、確かのどんどん安全になっていき事故が減っていったとしたらわざわざ高いお金を出して自動車保険などに加入する方はいなくなるでしょう。
何を売るにしてもなかなか難しいものです。