保険を使えば更に不利になる

 

自動車保険の主な割引サービスとなるのがノンフリート等級というというもので、だれもが最初は6等級というものから始まります。
1年間無事故というか保険金支払いがない場合は1等級上がって翌年からは7等級に上がり、保険料が割引されることになります。
逆に事故を起こして保険金の支払いを受けた場合は3等級も落ちてしまい、翌年からは3等級で保険料の割り増しが行われるのです。

 

自動車保険に加入し続ける場合はずっとこの繰り返しとなるのですが、2013年3月までは、いわゆる自損事故などで車両保険を使ったり、相手は自動車保険に加入しておらず、その賠償も自分の損害保険会社で行ったりという場合は保険金の支払いを受けてもこのノンフリート等級には全く影響がありませんでした。
それによってちょっとしたことでもすぐに車両保険を使って直すということができていたわけです。
しかし2014年の4月からは新しい制度が始まり、今までノンフリート等級に全く影響しなかったものも1等級ダウンのものとなり、今までのように気軽に車両保険を使って修理ということができなくなったのです。
損害保険会社を守るための対策としか言いようがありません。

 

更に変わったのがノンフリート等級が2つできたということです。

それまでは一つのノンフリート等級をつかって保険料の割引額や割増額を算出していたのですが、例えば13等級の方が事故を起こして、保険金の支払いを受け、よく翌年10等級になったとします。
一方で6等級から始め一度も事故を起こしていないで今年9等級を迎え、翌年10等級になったとします。
同じ10等級でも無事故でずっと来た人と事故を起こた人が同じ割引を受けるというのは不公平ではないかということで、1年間まったく事故を起こしておらず保険金の支払いも受けていない方は無事故用のノンフリート等級で保険料の算出を行い、事故を起こしたり保険金の支払いを受けた方が「事故あり」用のノンフリート等級で保険料の算出を行うということになったのです。

 

当然、同じ等級でも「事故なし」より「事故あり」の方が値引き率が低いのは言うまでもありません
一見厳しくなったように見えますが、逆にいえば今まで事故を起こしても自動車保険的にはあまり大きなデメリットはなく、むしろどんどん使った方が得をするというおかしい状態が続いていたのです。
その矛盾点をこの改正によって多少緩和したということなのです。